欧州医学教育学会(AMEE2023@Glasgow)のシンポジウムに登壇しました
2023年8月28日から30日にGlasgowで行われた欧州医学教育学会(Association for Medical Education in Europe : AMEE)に参加してきました。
シンポジウムタイトルは「Enhancing patient safety through Simulation based education」で、共同演者としてシンガポール国立大学病院麻酔科のBalakrishnan Ashokka医師, Sophia Ang, 医師、米国ACGMEのDouglas E Paull医師 , カザフスタンKaraganda Medical UniversityのViktor Riklefs博士, シンガポール国立大学病院外科の Alfred Know医師とともに登壇し、 私は「Psychological safety of learners & Cultural considerations in an interprofessioal context」というタイトルで情報提供をしてきました。
学会最終日にも関わらず、多くの方にご参加いただき、オンライン参加者からも活発な質問がありました。シミュレーション教育における学習者の心理的安全性という点について、文化的文脈や慣習といった切り口でいろいろな方々と意見交換をすることができ、非常に有意義な学会でした。来年この学会はスイスのBaselで開催予定です。
また、AMEEと同時開催されたInternational Faculty Development Conferenceでは、360°VRカメラを用いたシミュレーション教育者向け指導者養成について口頭発表をさせていただきました。こちらも技術的・実践的な面でのご質問を多数お受けし、皆さん悩むところは同じなのだと感じました。また、発表後の議論で全体としてまとまった結論は「Digital technique is used for enhancement, not for replacement 」でした。デジタルを用いた医療者教育と、どう向き合っていくか考えるいいきっかけとなりました。(及川)